安田菜津紀さんをお招きして学習会「共に生きるとは何か」を開催しました

12月1日に、和光小学校(幼稚園体育室)に安田菜津紀さんをお招きして、学習会「共に生きるとは何か」を開催しました。

多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 

 

参加者からの感想を掲載します。

 

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私たちは、今起きている紛争を見聞きしながら、何もできない無力感に絶望するばかりでしたから、現場に出向いて惨状を知る安田さんだからこそ「どうしたら今の紛争は無くなると思いますか」と質問しそうになって、止めました。

 

安田さんは写真や講演で人の命を救うことはできないと知ったうえで、危険な現場に出向いてそこにいる人の声を写真に切り取り「伝える」使命を果たそうとしてるのだと知り、座して答えを聞こうとしている自分に違和感を感じました。

 

つい答えや解決方法を求めて、行き場のない気持ちのまま日常生活をただ送るのではなく、知ろうとすること、感じ取って一人でも多くの人に伝えることが、私たち一人ひとりに出来ることであり、小さなその力が隣の人を動かし、やがて大きな波となって海の向こうに伝わると信じること。

 

あきらめて沈黙するのではなく、伝えてもらった私自身が伝える側になる覚悟を持つべきなのだと受け止めました。

 

あらためて安田菜津紀さんと、この講演を実現してくださった和光世田谷九条の会の皆さんに感謝します。ありがとうございました。

 

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まずは、なつきさんの、心地よいテンポの伝え方に一気に引き込まれ、あっという間のひとときとなりました。素敵な笑顔と心地よいお声とは反して、話された内容は大変重く、胸に迫るものばかりで、聴いている関係者の皆様も涙を抑えきれないような様子も多々見られました。

 

最初、ガザ地区の様子を写真を踏まえて説明してくださって、「誰であっても、どんな場所であっても奪われるべきではない、人命、人権、子どもの権利」という言葉が心に重くのしかかり、ニュースで見聞きするような、人の顔の見えない、「数字」や「議論」ではなく、なつきさんが実際、対面して話した、名前を持つ一人の少女、自分の子どもと年齢も変わらないーの笑顔、泣き顔を映像として見せていただいたことで、「想像上」ではなく、現実に、生身の人間に起こっていることだと実感し、大変胸が苦しかったです。

 

そんな多くの苦しいお話しの中でも最も私の心に重くのしかかった言葉が、なつきさんが子どもの頃、お父様に投げかけたことばです。本の中でも、他の講演会でも、なつきさんが同じ話をしてくださっているのを何回か聞いたことがあります。

 

現在、起こっている世界の紛争と日本社会で起こっていることが地続きだと説明されることを目的に、なつきさん自身が、思いだすことも辛いお話をしてくださっていて、私自身がなつきさん、そしてなつきさんご家族と出自が同じということもあり、胸が掻きむしられる思いでした。

 

また、日本社会の難民認定の圧倒的な低さの説明、ご自身の出自、そして、現在も毎日のように行われる日本社会で行なわれているヘイトクライムー現在、隣に座っている子どもを含めた日本社会に共にいきる人間に、魂の殺人が毎日のように行なわれている日本社会の現実を、一人ひとりが、想像を持って、ほんのひとかけらでも、自分ごととして共感、共有し、繋げていけるように、世界の紛争地の出来事を皮切りに、苦しい自身の経験や映像も絡めて丁寧に説明して下さりました。

 

ふと、私の前に座っていた、子ども同士が同級生のお母さんー(幼稚園から同じで現在大学生なので大変長い付き合い!)がその言葉で涙を流している様子をみました。ガザの最前線の「紛争地」の子どもの命が奪われていることに涙を流すことと、全く同様に、胸に迫ったものがあったようです。その、想像力、共感力を持つ仲間がいることを心強く思ったと同時に、その力を引き出してくださった、なつきさんの講演の力、そして企画してくださった事務局の皆様に感謝いたします。

なつきさんがおっしゃっていたように、この日本社会でも、「無関心の傍らで」毎日、魂の殺人に会っている、自身の子どもの同級生が、隣に座っていることを、ほんのひとかけらでも思い出してくだされば、と思います。

 

このような機会を共にできて大変良かったです。ありがとうございました。

 

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1、九条の会でこんなに若い人達が出席しているのを知り心強く思いました。

2、中東の状況、難民問題など勉強になった。

3、安田さんの出自、強烈だった。

4、安田さんの事はTBSのサンデーモーニングで知ってはいたが、直接色々な話が聞けて考えさせられた事が多い午後だった。

追 花岡シゲルさんの講演をお願いします。

「自衛隊も米軍も日本にはいらない」の著者です。

 

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ガザのことパレスチナのこと、胸をいためて見聞きしていますが、自分がどう関わっていけるのか、足ぶみをしていた気がします。

 

今日、そこに住んでいる子供たちの顔を見てエピソードを聞けたことがとても良かったです。ひとりひとりがそここいる、ひとりでも多くの子供たち、人たちを助けたいと思いました。涙が出ました。

 

すばらしい講演でした。ありがとうございました。

 

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安心して肯定できる場所がとても大事になると思った。(質疑応答の中の安田さんの言葉より)人権ってなんだろう。差別とかヘイトとか、その、そんな大きなコト以外にも、自分と自分以外のその他の人たちに嫌な思いをさせないといういたって普通の感覚や教育ができていたら、人に刀を向けるような行動は少なくなって行くのではないだろうと思った。それにはやはり、自分の考える力を育てられるような教育や思想を育てて行ければなーと思った。

 

私自身が朝鮮学技出身なので、当事者であったり、なんか自然に心の中にしまっていた考えや気持ちを思いだしたなと、そんな機会になった。

 

ニュースで聞くことはほんの一部のことで、今日、安田さんから聞いたことで、心が苦しくなりました。

またもう一度、内容をふりかえり誰かに伝えたいと思いました。

世界が平和になるためにもこのような会で身辺な人たちと話す機会があるのはとてもよいことだと思いました。

夏に世田谷の猫の本屋さんでの写真展に行きました。

このタイミングでの講演会でとてもありがたく来られてうれしいです(写真展には、和光中1の息子をつれていきました)。

大学生の息子も鶴小~高校まで和光、鶴小の九条の会はいつのまにかなくなっしてまい(友人が参加していました)、このような接会を知れてよかったです。

 

今回の感想は一言では言えません。何も行動できず、新間を読んだり、有識者の方々の発信を見ているだけの私です。(今日の質問者の方々の発信もいつも見ているので、個人的にうかしかったです。中井先生のご意見ははじめて伺いましたが)安田さんのお話、わかりやすく、聞けて本当によかったです。考えていきたいです。

 

ありがとうございました。

 

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ずっと楽しみにして来ました。

想像以上に濃い内容とわかりやすいお話しに何度も涙しながらききました。

不条理に怒る日々ですが、声を上げつづける事の大切さを再認識しました。

命をはって取材をされるシャーナリストの方々の報道も積極的にきいていきたいです。

受身だけてはすすまない事を感じています。

このような学習会をひらく和光世田谷九条の会にも感謝ばかりです。

 

ありがとうございました。

 

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生活クラブの『生活と自治』という月間紙で安田さんの連載をいつも読んでいて、今回講演をしてくださるということで、実際にお話も聞いてみたい!と思い、参加させていただきました。

 

終わりの見えない戦争、内戦などあらゆる紛争のニュースを見るたびに、自分に何ができるんだろう?と思ってしまうのですが、安田さんがおっしゃった「遠いからこそできることがある」という言葉に、とても勇気づけられました。日本にいてもできることを考え続けたいと思いました。

 

ありがとうございました!

 

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安田菜津紀さんのお話を直接聞くことができ、とてもありがたい機会でした。幅が広いテーマにも関わらず、身近な問題として受けとりやすいお話に、胸が締め付けられたり、涙を堪えるのが難しかったり、感情を揺さぶられ続けました。それだけのことが今の世の中で起きているという現実を、知ったつもりではいましたが、あらためて愕然とさせられました。同時に自分が今すぐにでも取り組むべきことや、これまでやってきたことで継続すべきことを再認識することができたのは、安田さんの語り口やお人柄からにじむ、強くも優しい姿勢を見ることができたからだと感じています。

 

今回は中学生の息子も一緒に参加させてもらいましたが、先日の文化祭で移民や差別について自由作文を書いていたので誘ってみたところ、これが大正解。さらに深く考えるきっかけをいただいたようで、当事者意識を持つことや対話の重要性を噛み締めていました。安田さんが言われた“若い世代を巻き込んでいく”ということがいかに大切か、私も自身の仕事などを通じて日々感じることが多いので、一番身近な若い世代と語り合うことを大切にしながら、その輪を大きく広げていきたいと思ってます。

 

安田さん、和光九条の会の皆さん、どうもありがとうございました。