和光世田谷九条の会とは

「和光世田谷九条の会」は、現在和光小学校に在籍している子どもの保護者はもちろん、卒業生と卒業生の保護者、教職員など、和光小につながりのある誰もが参加できる会です。「九条の会」発祥1年後の2005年12月に準備会としてスタートを切り、1年余の学習期間を経て、2007年4月に正式に発足いたしました。

 

 

和光小学校は、子どもたち一人ひとりの個性豊かな「生きる力」を育み、仲間と手を携えて「共に生きる」ことを教育の柱としています。互いに生かし生かされるすべての「いのち」を大切にし、一人ひとりの尊厳を守り、誰もが生き生きと暮らしていける平和な社会を希求すること、その基盤となる自由と民主主義の保障に貢献することは、私たちの教育活動の前提でもあります。

 

 

日本国憲法は、世界中に多大な惨禍をもたらした第二次世界大戦の悔悟のもとに「新しい憲法」として誕生し、戦後70有余年国民によって堅持されてきた世界に誇る平和憲法です。なかでも不戦を誓った「第九条」は、アジアをはじめ近隣諸外国との安定的な外交に寄与するとともに、人類の理想の姿を希求した歴史的にも稀有な条項として世界的な評価を受けてきました。

 

 

ところが近年、秘密保護法、安保法案、共謀罪等の無謀な成立など、日本社会をめぐる状況は日本国憲法が保障してきた自由と民主主義を揺るがしかねない危険性を孕み、先人が幾多の労苦と共に培ってきた平和な社会が瓦解しかねない予兆を感じさせます。

 

 

私たちは、未来につながる平和のためにも九条の精神を遵守し、歴史や社会を学習し、今後のあるべき姿について議論しあい、共に行動しながら、同時代を生きる多くのみなさんとつながっていきたいと考えています。